集団的自衛権―存立危機とは何なのか - 朝日新聞(2015年8月28日)

http://www.asahi.com/articles/DA3S11935241.html?ref=editorial_backnumber
http://megalodon.jp/2015-0828-0957-58/www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p

日本は直接攻められていないのに、他国のために自衛隊が出動する。そんな集団的自衛権がどんな時に必要だというのか。
安倍政権が憲法解釈を変えた昨年夏の閣議決定から1年が過ぎても、いまだに具体的な想定が見えない。
歴代政権は集団的自衛権をずっと否定してきた。その重い国策を転換しようというのなら、なぜ、どんなケースで必要か、国民に理解できる説明をするのは最低限の責務である。
ところが、これだけ議論を重ねてもなお、説得力のある具体例は示されていない。