SEALDs呼び掛け 全国60カ所でデモ - 東京新聞(2015年8月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015082490070205.html
http://megalodon.jp/2015-0824-0950-04/www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015082490070205.html

若者の異議申し立てが全国に−。安全保障関連法案に反対する大学生らのグループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」が呼び掛けた「全国若者一斉行動」が二十三日、各地で行われた。シールズによると、北海道から沖縄まで、全国六十カ所以上でデモや集会があったといい、若者による連帯の広がりを印象づけた。
シールズの呼び掛けで、全国一斉に行動するのは初めて。メンバーらがインターネットのSNS(交流サイト)を通じて呼び掛けた。
東京・表参道周辺で開かれた集会やデモには、若者や家族連れら6500人(主催者発表)が参加。「PEACE(平和)」と書かれた虹色の旗がはためき、ヒップホップ調のリズムで「戦争反対」「憲法守れ」とコールが上がった。
10〜20代の男女が代わる代わるマイクを持ち、「当事者として関わっていくのは私たちの世代」「今この同じ時間も、別の場所でそれぞれのやり方で声を上げている」と訴えた。
上智大1年の中川えりなさん(19)は、写真共有サービス「インスタグラム」で、デモや集会について周知。「これまでに、同じ学部の人や友人から『連れて行って』とお願いされたこともある」と手応えを感じていた。
休日の表参道での行動に、大勢のカップルや外国人観光客の注目も集めた。
妻と買い物に訪れていた弁護士事務所の弁理士の男性(69)=港区=は、かつて日本の多くの学生たちが参加した安保闘争のデモに加わったことがある。「若い人は就活とかばかりに興味があると思っていたので、びっくり。政治に関心を持つのは、いいことだと思う」と目を細めた。