翁長氏「普天間の無条件返還を」 政府「新基地が条件」強調 - 東京新聞(2015年8月19日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015081902000131.html
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政府と沖縄県は十八日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設をめぐる集中協議の二回目の会合を、首相官邸で開いた。菅義偉(すがよしひで)官房長官は、政府が表明している普天間飛行場の二〇一九年二月までの運用停止について、辺野古での新基地建設が前提条件との考えを示した。 (後藤孝好)
翁長雄志(おながたけし)知事は「終戦直後、住民が収容所に入っている間に、普天間飛行場が出来上がってしまったのが原点。『(普天間が)世界一危険になったから代替案を差し出せ』と言うこと自体が政治の堕落だ」と政府を批判。普天間の県外移設による無条件での早期返還を求めた。これに対して菅氏は「地元の協力がないと難しい」と述べ、まず辺野古への新基地建設に応じるよう求めた。
翁長氏は、辺野古への新基地建設について「素晴らしい自然環境が残っているところに、(垂直離着陸輸送機)オスプレイが百年も二百年も飛び交う基地ができれば、経済的に失うものは大きい」として、沖縄振興のためにも移設を断念するよう重ねて訴えた。