東電元会長ら3人を起訴・裁判へ 検審が二度目の議決 - 朝日新聞(2015年7月31日)

http://www.asahi.com/articles/ASH7042B5H70UTIL00H.html?iref=comtop_6_01
http://megalodon.jp/2015-0731-1457-22/www.asahi.com/articles/ASH7042B5H70UTIL00H.html?iref=comtop_6_01

東京電力福島第一原発の事故をめぐり、東京第五検察審査会は31日、東電の勝俣恒久元会長ら3人について、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴すべきだとする二度目の議決を公表した。これを受け、今後は裁判所が指定した弁護士が3人を起訴し、裁判が始まる。原発事故をめぐり、刑事裁判に発展するのは初めて。
ほかに強制起訴されるのは、武藤栄、武黒一郎の両元副社長。
3人は、福島第一原発の安全対策を講じる義務があったのにそれを怠り、2011年の東日本大震災での津波による原発事故で、周辺病院の入院患者を避難中に死亡させるなどしたとして、被災者らから告訴・告発されていた。
東京地検は13年9月に3人を不起訴としたが、昨年7月に同検審が「起訴相当」と議決。今年1月に地検が再び不起訴としたため、同検審では2度目の審査に入っていた。起訴議決をするためには、11人の審査員のうち8人以上の賛成が必要だった。