加害者と向き合う NPOの活動経験生かし警察官に-東京新聞(2015年3月17日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015031702000142.html
http://megalodon.jp/2015-0317-1150-54/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015031702000142.html

中村さんは法科大学院に通っていた二〇一二年、ストーカー問題を取り上げたテレビ番組で「NPOヒューマニティ」(東京都、小早川明子理事長)の活動を知った。

加害者のカウンセリングは国内では珍しく、興味を持った中村さんは小早川理事長に「活動を勉強したい」と申し込んだ。
同団体が開くストーカー対策講座を受け、週一回、活動を手伝った。小早川理事長による加害者のカウンセリングに接する中で、問題の根深さが身に染みた。

将来の希望は、凶悪事件を捜査する刑事部門だ。「加害者に関わることが、一番の被害者ケア」という信念がある。
「バケツ(被害者ケア)が大きくなっても、蛇口が開いている(加害行為が続く)限り、水が満杯になる」と中村さんは例える。ヒューマニティなどの民間団体とも連携し、加害者の摘発だけでなく、更生につなげたいと考えている。