秘密保護法 言わねばならないこと(32)命守る政治の対極 兵庫県宝塚市長 中川智子氏-東京新聞(2014年10月7日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014100702000127.html
http://megalodon.jp/2014-1007-0935-46/www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2014100702000127.html

地方自治体の首長は、住民の命を守ることが第一の仕事だ。災害でも、交通事故でも、子どものいじめや虐待でも。集団的自衛権の行使容認の閣議決定はその対極にある選択で、国民の意見を聴かずに決めてしまうなんて許せない。だから、私は閣議決定の日に記者会見をして「国民の命を守る政治がなされるべきだ。戦争への道を開く懸念がある」と反対を表明した。
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「気がついたら戦争になっていた」と夫の母がよく言っていた。忘れられないのは三十歳すぎだった私に「新聞の一面を読みなさい」と言ったこと。理由は「いつか再び戦争が始まるかもしれない。だから、母親が社会のことに敏感になって、必死で戦争を止めなければいけない」。

安倍晋三首相は他人の声は耳に入れず、突っ走っているように見える。だから首相に記者会見で発表したコメントを手紙にして送った。読んでくれるかな。返事を楽しみに待っている。