【PC遠隔操作事件】「なぜこのような事件を起こしたか自分でも分からない」(第12回公判傍聴メモ)(江川 紹子さん) - Y!ニュース(2014年7月11日)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20140711-00037279/

7月9日に行われた第12回公判では、片山祐輔被告が犯罪予告を書き込む際にパソコンを踏み台とされ、大阪府警に誤認逮捕された男性Aさんと、横浜CSRF事件で襲撃予告の対象となった小学校の校長が検察側証人として証言。片山被告に厳しい処罰を求めた。その後、被告人質問が行われた。片山被告は、「犯罪に走るような悩みがあったわけでもなく、趣味も持っていたのに、自分でもなんでやっちゃったのか分からない」と述べた。

前科や服役経験は生きなかったのか

”祭”と”燃料投下”

警察への恨み

裁判所への”裏切られ感”

いじめ、孤立、劣等感

2ちゃんねるとの出会い
――服役中にイヤな思いをした、と言っていたが。
はい。東京拘置所で待機したあと川越少年刑務所に行って、入り口の8週間で分類・新入訓練があった。この8週間に、刑務官から目を付けられ、他の受刑者からいじめられた。最初の刑務官はサカモトという。『フルメタル・ジャケット』という映画に出てくる、ハートマン軍曹そのままの人。自分が目を付けられた。映画のハートマン軍曹とスノーボールとの関係そのままで、うまくは言えないが、やたら目を付けられ怒鳴られた。その8週間がこのまま続くなら死んだ方がましだ、と思った。映画では、スノーボールは狂って、相手を撃ち殺して自分も死ぬ。このままなら、自分も狂って死ぬのかな、と思った。
その後工場に配役になる、そこでの刑務官が信頼に足りる人物だったので、社会性を身につけられたが、川越の最初の8週間で受けた心の傷は今も残っている。
――刑務所の中で出所後のことで誘われたことがあったか。
はい。刑務所の中で悪巧みをしている人たちがいて、「パソコン詳しいみたいだから、出たら出会い系サイトしないか」「ネットでシャブ売りたいんだけど」などという話があった。トラブルにならないよう、丁重に断った。

服役後の再出発

世代へのこだわり