(日本はどこへ 集団的自衛権:1)「強兵」への道、許されない 編集委員・三浦俊章 - 朝日新聞(2014年7月2日)

http://www.asahi.com/articles/DA3S11220047.html
http://megalodon.jp/2014-0703-0938-37/www.asahi.com/articles/DA3S11220047.html

それでもこの解釈改憲が実現したのは、政府・与党内の力学の結果である。

戦後レジームからの脱却」を唱えて靖国神社に参拝する首相の後ろ向きのナショナリズム。そこに、「普通の国」と肩を並べるため、対外政策で自衛隊の活用範囲を広げようとする外務・防衛官僚のある種の「国際主義」が結合した。

だが、ナショナリズムと軍事力の結合ほど危ういものはない。賢明な外交がなければ、どんな軍備でも国を守ることはできない。