秘密保護法 言わねばならないこと(1)権力者の責任隠す-東京新聞(2013年12月13日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2013121602100009.html
http://megalodon.jp/2013-1213-2103-39/www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/list/CK2013121302000190.html

憲法学者 小林 節氏
秘密保護法を成立させた安倍政権は集団的自衛権の行使容認に突き進むだろう。選挙で得た多数議席を背景に国民投票に委ねることなく、憲法を骨抜きにする考えだ。同盟国である米国のために、自国が攻撃を受けていないのに地球の反対側でも付き合う義務が生じる。世界の警察官を辞めたがっている米国が肩代わりを期待している。私は改憲論者だが憲法を変えるかどうかは国民投票で決めなくてはならないはずだ。究極の解釈改憲である集団的自衛権の行使は断固として反対だ。

権力は腐敗する。特定秘密が際限なく広がることはない、と言われても信じられるだろうか。秘密保護法は廃止させなければならない。政権を代えることが最大の情報公開だ。