http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2013/11/book-by-aeb4.html
村木厚子さんの体験談を中心に構成された本である。
彼女の体験談が語り風に描かれているところはもちろん読み応えがあるが、それ以外の部分もよい。ところどころにはされまた江川紹子さんのコラム風解説、村木さんのご主人のインタビュー、村木さんと上村・元係長の二人を江川さんが聞き取る対談風のインタビュー、そして上村さんの被疑者ノートが収録されている。
これらから一貫して発せられているメッセージは、検察取調べにおける調書の取り方が供述者の供述内容を録取するという手続になっておらず、供述内容から検察のストーリーに適合するものを拾い上げて再構成する手続になっていることだ。
- 作者: 村木厚子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/10/24
- メディア: 単行本
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