財界護憲派、元日本火災社長 品川正治氏死去-東京新聞(2013年9月6日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013090602000111.html
http://megalodon.jp/2013-0909-0920-49/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013090602000111.html

旧制三高に入学後、召集され中国で終戦を迎えた。その経験から憲法九条の堅持を主張し、武器輸出三原則の緩和に反対。米国流の市場主義にも異論を唱え、雇用を重視する日本型資本主義の必要性を訴えた。著書に「戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言」など。

戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言

戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言

品川正治さんと戦争について語り合った-鈴木邦男の愛国問答(2012年1月25日)

http://magazine9.jp/kunio/120125/

では、僕たちの対談についてだ。品川さんはまず言う。

〈戦争を見るときは兵隊の立場で見てほしい。将校の立場からでは、国民の大多数の立場には立てません。財界では、経団連会長だった平岩外四さん(故人)が陸軍の兵隊でした。ダイエー創業者の中内功さん(故人)も兵隊でした。あの二人は戦争に際して一般の財界人とは距離を置いた格好を取っていましたね〉

将校の立場の戦争論が余りにも多すぎると思っていただけに、品川さんの発言には納得させられた。将校の立場だと、「あの時、ここを攻めていれば」「こうしたら勝てたのに」とゲーム感覚になる。兵隊の立場や一般の国民のことは考えない。「そんなことを考えていたら、戦争は出来ない」というのだろう。あの時は失敗したが、こうしたら勝てた」という話ばかりになる。「こうしたら勝てた」、「次はこうしたらいい」となると、「次の戦争」を想定する。「次」をやってはダメだ。「次」はないように考えるのが政治だ。その上で、憲法国民投票、軍隊の話をした。対談というよりも、品川さんに僕が一方的に質問をしたかんじだった。