パリ20区、僕たちのクラス

2008年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品
2009年アカデミー賞外国語映画部門ノミネート作品

原題 ENTRE LES MURS

公式サイト http://class.eiga.com/

監督 ローラン・カンテ

製作年 2008年

製作国 フランス

2010年6月12日(土)から岩波ホールで公開予定


映画"パリ20区、僕たちのクラス(邦題)"は、多くの移民が居住するパリ20区の生徒たちが通う中学校の教室で繰りひろげられる授業風景をドキュメンタリータッチの手法で舞台劇を見るかのように描かれている。


"教師と生徒とは対等の関係である"という担保のもと、フランス語(国語)教師のフランソワは、生徒たちの、時には制御不能な「衝動に忠実な行為」に理解を示す。しかし、言語を通じたやりとりだからこそ、相互に誤解が生じ、解決のできない結末へと突き進んでいく、、、。


フランス共和国は、かつて、新旧のキリスト教徒による戦争、王制とそこに結託したカトリック勢力を廃絶させたフランス革命を経て、1905年に教会と国家の分離に関する法律が成立している。のちに、宗主国として植民地を拡げ、現在では、欧州最大のイスラム教徒の人口を抱えるまでに至る。フランス憲法には、自由、平等、博愛に加えて世俗主義が明記されている。


世俗主義(せぞくしゅぎ:Secularism)とは
政策や政府機関が特定の宗教の影響から独立していなければならないという主張。
あるいは宗教に特権的地位や財政上の優遇を与えないこと。政教分離の原則。