『子供の情景』

原題 Buda as sharm foru rikht
公式サイトhttp://kodomo.cinemacafe.net
監督 ハナ・マフマルバフ
製作年 2007 年
製作国 イラン

2009 年4 月18 日から岩波ホールで公開予定


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テレビ報道などで、断片的な情報は知らされていたが、映画『子供の情景』では、現在のアフガニスタンに暮らす「子どもたちの情景」へと誘い込まれていく。
作品の内容は、学校に行きたい6 歳の少女バクタイが主人公。ノートがないと学校に行けないと隣の男の子に言われて四苦八苦の末、ノートを手に入れるが、学校に行く道すがらタリバンを真似した“戦争ごっこ”少年たちに取り囲まれたりと、さまざまなトラブルに遭遇していく。

19 歳の監督、ハナ・マフマルバフさんは、「映画の中でノートが破られたり、踏みにじられたり、やがてノートの切れ端が紙飛行機になって石仏を襲撃するシーンは、ノートが学ぶことの象徴であると同時に、アフガニスタンがこれまで経験してきた歴史も象徴したつもりです」と語る。

1979 年の旧ソ連アフガニスタン侵攻以前は、東西文化の中継地点として歴史的な遺品がそこかしこで発掘でき、外国人旅行者を相手とした違法な土産物店が街中をにぎわしていたとのこと。

映画では、原題「Buddha Collapsed out of Shame(ブッタは恥辱のあまり崩れ落ちた)」を象徴するようにバーミヤン遺跡が爆破されるシーンが冒頭に挿入されている。

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http://www.cinemacafe.net/special/kodomo/


子どもと法21通信 2009年4月号(通巻99号)より転載 http://www.kodomo-hou21.net/tsushinindex.html