「原子力利用再びリードする」 首相、原発推進を宣言 - 東京新聞(2016年4月2日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016040202000142.html
http://megalodon.jp/2016-0402-0908-05/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016040202000142.html

【ワシントン=金杉貴雄】安倍晋三首相は一日午前(日本時間二日未明)、核物質や核施設の防護・管理強化を話し合う「核安全保障サミット」で演説し、東京電力福島第一原発の事故を踏まえ「日本は二度とあのような事故を起こさないとの決意の下、原子力の平和的利用を再びリードすべく歩み始めた」と原発の再稼働推進を宣言した。事故から五年を経ても収束の道筋が見えない福島第一原発の現状には言及しなかった。

(筆洗)ぜひ思いを綴ってみてほしい - 東京新聞(2016年4月2日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016040202000144.html
http://megalodon.jp/2016-0402-0913-39/www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016040202000144.html

その少女は十歳で、東日本大震災に遭った。福島県浪江町の自宅は福島第一原発から十キロほど。避難を始める時は「ちょっとすれば、いつも通りの生活に戻れる」と思っていた。
十五歳になった少女は五年の日々を手記に綴(つづ)った。心(しん)の強さを感じさせる字で書かれた文章を読ませていただいたが、伝わってくるのは、自分の思いと懸命に向き合おうとする姿だ。
少女は、父の仕事の関係で岐阜県に避難した。「福島の友達と離れてしまうのは悲しいし、寂しかったけれど、岐阜でたくさん友達をつくっていこう」と決心していたが、待っていたのはいじめだった。
「福島に帰れ」と書かれた紙を、靴に入れられた。中学校でもいじめられ、「空気が汚い」などと言われた。自殺も考えたという。

この五年間はなんだったのでしょう。(元の生活に)戻れないものは戻れません。夢じゃないと分かっているのに、どうしても受け入れられないときもありました。でも「現実は現実。受け入れなければいけない」と思い、自分を説得しました。

そう思いを書き記すうち、少女は「少し、すっきりできた」という。
もうすぐ新学期。この少女のようにつらい思いを抱え新たな学校生活にのぞむ子がいたら、ぜひ思いを綴ってみてほしい。いや、それ以上に自分の思いと向き合ってほしいのは、いじめに加わってしまった子どもたちだ。

高校生徒会が全国大会 模擬選挙など議論 - 東京新聞(2016年4月2日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016040202000128.html
http://megalodon.jp/2016-0402-0911-08/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016040202000128.html

生徒会で活動する高校生らが三月三十日から四月一日までの三日間、国会内で「全国高校生徒会大会」を開いた。全国から六十六校、百三十七人が参加、生徒会の経験者や有識者を交え、生徒会活動の活性化について議論した。生徒らは、東日本大震災の被災地との交流、地域活性化、模擬選挙、生徒会のあり方などテーマごとに話し合った。
模擬選挙班では、模擬選挙を実施している高校でも多くは教員が授業の中で取り上げる「上から」の形式で、生徒の自主性が育ちにくい点を問題視。生徒会が教員らと一緒になって資料集めや準備をすることで、生徒の関心を引き出すべきだとの結論をまとめた。
大会実行委員長を務めた広尾学園高(東京都)三年の須田隆太朗さん(17)は閉会式で「この場で熱く語ったことを学校に戻って広げてほしい」と呼び掛けた。模擬選挙班議長の桐光学園高(神奈川県)三年、藤永菜月さん(17)は「有識者や大学生から普段は聞けない政治の話を聞けて良かった」と話した。 (安藤美由紀)