(政界地獄耳)「排除のリスト」掲げる百合子氏の狙いとは - (2017年9月30日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201709300000120.html
http://archive.is/2017.10.01-014312/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201709300000120.html

希望の党設立のドタバタは選挙のどさくさに作られたものばかりで、民進党の党員やサポーター、支持者、有権者や国民という単位で、誰も知らないところで進められたともいえる。民進党の幹部や同党参院議員も蚊帳の外で、連合幹部と民進党代表・前原誠司らがまとめた内容はずさんなものも多い。そこに党代表・小池百合子排除の論理が加わるわけだが、政界に出回る「排除のリスト」には党最高顧問級と幹部級、東京選出議員が並ぶ。
★「結局、理屈はいろいろあるだろうが先輩風吹かすのとうるさ型、東京選出議員、つまり東京は独自候補を立てたいということだろう」(民進党中堅議員)。小池の「民進を丸のみしない、全部を入れる気はさらさらない」というのは一見独裁者に聞こえるがなんでも反対して、いうことを聞かない民進党文化を認めさせないということだろう。党に従うという文化を植え付けている。小さい希望の党民進党を丸のみしても、結局看板をかけ替えただけの新民進党との批判をかわす目的もあるだろう。
★党中央や永田町の動きも混沌(こんとん)としているが、今まで中長期的に共産党の県支部と信頼関係を作ってきた民進候補者たちの現場はたまったものではない。候補者を一本化して共産党の票が上乗せされることを自民党は恐れて「厳しい選挙」としていたのだ。地方のこの選挙協力なくして希望の党の政権奪取はない。4党合意は重く、この流れが自民党を不安にさせているのに、この共闘がなくなれば自民党は息を吹き返す。ある立候補者は「無所属で出れば共産の票が頼りと思われ、希望に入れば共産の2万票を失う。それでは自民党の思うつぼ。悩ましい」と語る。「希望の党の立候補予定者はまだ250まで固まっていない。排除ばかりが話題だが、票の取り込みが政権奪取の要になる」。さあどうする。(K)※敬称略

衆院選 三極化 自・公 vs 希望・維新 vs 共・社・無所属 - 東京新聞(2017年10月1日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017100102000134.html
https://megalodon.jp/2017-1001-1036-00/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017100102000134.html


民進党内で三十日、「希望の党」に合流せず、十月二十二日の衆院選に無所属で立候補する動きが広がった。改憲や安全保障関連法に反対するリベラル系が、希望の党の政策や選別手法に反発。共産、社民両党と連携する可能性が出てきた。一方、希望と日本維新の会選挙協力することで合意した。それぞれの地盤である東京都と大阪府で、互いに小選挙区候補を立てず競合を避ける。自民、公明両党に対抗するため手を組んだ希望と維新グループに加え、共産、社民両党に無所属候補などを加えたリベラル勢力が争う三極構図が鮮明になった。 (篠ケ瀬祐司)
民進党辻元清美幹事長代行は三十日、記者団に「リベラルの力と重要性を信じている」として、無所属で立候補する意向を明らかにした。同党の赤松広隆・元衆院副議長も希望に公認申請しないと明言。「新しい政党をつくることも選択肢の一つとしないといけない」と新党結成の可能性に言及した。民進党内にはほかにも希望に参加しないと表明する議員が相次いでいる。
共産、社民両党は、民進党から希望に合流せず無所属で立候補した場合、安保法廃止などで一致すれば協力する方針を示している。共産党志位和夫委員長は三十日、さいたま市で希望を「自民党政治の補完勢力だ」と批判した。
維新との選挙協力での合意を受けて、小池氏は「維新とは東京と大阪ですみ分けしながら改革の志を国会に届ける」と表明した。
維新の馬場伸幸幹事長は、衆院選で希望が勝利した場合の対応について、「仮に希望が半数を超えると政権を持つ可能性がぐっと上がる。その時には(連立)政権を組むための協議が行われる可能性は否定しない」と述べた。大阪市内で記者団の質問に答えた。
安倍政権に対抗するため、希望と維新は選挙協力で合意し、共産、社民両党と民進リベラル勢力も選挙協力に向けて動きだす。これに対し、安倍晋三首相(自民党総裁)は急速な野党再編に警戒感を隠せない。首相は三十日、京都府舞鶴市での演説会で、希望の党を念頭に「かつての新党ブームが生み出したのは、政治の混乱と経済の低迷だ」と重ねて批判した。