<金口木舌>時代に合った育児 - 琉球新報(2022年10月15日)

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休日の公園に足を運ぶと子連れの父親が多いことに気づく。一緒に散歩をしたり、遊具を利用したりと思い思いの時間を過ごす。父と子の楽しげな姿がほほえましい

▼男性が子どもの出生後に取得できる「産後パパ育休」制度が今月から始まった。男性社員の育休取得を義務化する県内企業もある。子育てをしやすい環境が整い男性の育児参加が当たり前になった
総務省の2021年の調査によると、6歳未満の子どもがいる県内の共働き世帯が1日に費やす育児時間は、妻の3時間52分に対して夫は42分。思っていたよりも男性の育児参加は進んでいないようだ
▼日々の仕事に加えて、料理や買い物など育児以外にもやることは多い。家事は女性の役割と決め込んで、忙しそうにするパートナーを見て見ぬふりをしていないか。全ての男性に問い掛けたい
▼夫婦で負担を分け合えば、子育ての喜びは何倍にも膨らむ。育休など制度を活用しないのももったいない。互いに支え合い、家族みんなが笑顔になることが今の時代にふさわしい育児だ。