<金口木舌>銚電と名護 - 琉球新報(2022年7月5日)

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「コーンポタージュ味」「チーズ味」。食品会社のような商品をオンラインで販売するのは千葉県銚子市銚子電鉄(銚電)。開業は1923年の7月5日だ

▼通勤や通学、物資輸送などで重宝されたが、利用者減などで厳しい経営状況に直面。「ぬれ煎餅」のヒットで物販に大きく舵を切った同社は、「まずい棒」シリーズでも好評を得た
▼1年前に名護市で銚電の会見があった。「まずい棒 沖縄パイン味」は名護市の地元企業、沖縄フルーツランドと、沖縄ツーリストとのコラボ商品。銚電は2021年度決算で15年度以来の黒字を達成。名護の魅力も業績回復に一役買った形だ
▼「ピンチをチャンスに」を地で行く。大胆な発想の転換と浮上の戦略を着実に実行する同社はコロナ禍にあってさらに底力を発揮したように映る
▼7月5日は語呂合わせで「名護の日」でもある。市営市場での「ナゴノヒスペシャルイベント」や名桜大での「名護の日フォーラム」などめじろ押しだ。銚電から発信力と実行力を学び、名護が活性化することを願う。