https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1539677.html
結婚すると「子どもはまだ？」と聞かれる。女性芸能人が結婚すると「現在妊娠していない」という一文が添えられる。何気ない一言だろうが、嫌な思いをしたり傷ついたりしている人は少なくない。本来、結婚と出産はイコールではないからだ
▼同性婚を認めていない法規定について大阪地裁は「合憲」と判断した。国は訴訟で婚姻制度が念頭に置く保護の対象は「子を産み育てられる男女」と主張。地裁もその考え方を踏襲した
▼結婚の目的は本当に子を産み育てることだけなのだろうか。仮に憲法制定時はそうだったとしても現在はそれだけではないだろう。愛する人と一緒にいたい、２人の関係を社会に認めてもらいたいというのが大きいのではないだろうか
▼結婚しても子どもを持たない選択をする夫婦もいるし、何らかの理由で子どもを持てない夫婦もいる。１人で子どもを産み育てる女性もいる。家族の在り方はすでに多様だ
▼産む、産まないは個人の自由。それなのに生殖能力の有無が問われる社会は、異性愛者にも生きづらい社会だ。
