【政界地獄耳】党役員、新閣僚のダークな横顔続々 - 日刊スポーツ(2021年10月8日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202110080000156.html

★党4役が決まってから1週間、組閣してから2日目には党役員と新閣僚のダークサイドな横顔が見えてきた。デジタル相・牧島かれんはNTTから2回にわたり、高額接待を受けていたことが「週刊文春」の取材でわかった。そのデジタル庁を巡っては、前デジタル相・平井卓也やナンバー2のデジタル審議官・赤石浩一へのNTTからの高額接待が発覚。懲戒処分が下されている最中の任命とは恐れ入る。また5日の新旧大臣引き継ぎ式で「自民党の中で最初のデジ女(ジョ)を作ろうと。我々がデジ女を作りたいということで牧島さんに最初からずっと頑張ってもらいました」と平井が発言し、ネットでは大炎上中だ。

★6日の会見で官房長官松野博一は鶏卵疑獄でカネをばらまいた業者が有罪判決を受けたことについて、「政府としてコメントすることは差し控えたい」と逃げた。5日、法相・古川禎久は3月に名古屋入管で死亡したスリランカ人女性の収容中の監視カメラ映像の任意開示に関し「保安上の問題や亡くなられた方の名誉もあり、代理人弁護士も含めた公開は適当でない」と菅政権の考えを踏襲。地元選出の沖縄相・西銘恒三郎は14年と17年の衆院選の公示前後、基地建設の関連工事の受注業者から献金を受けていた。返金したものの国と契約を結んでいる業者の国政選挙に関する献金を禁じた公選法に抵触するのではないかといわれている。

★留任した防衛相・岸信夫は防衛予算の大幅増額をめざし、防衛省がユーチューバーらを利用、「インフルエンサーと呼ばれる方々に、まず理解をしていただけるような説明を行うことは重要だ」と世論誘導にネットを利用することを認めた。幹事長・甘利明は5日の会見で自らの現金授受などの疑惑について「説明責任を含めて責務を果たし終えたと考えている」と発言した。会見でのやりとりを見ていると身体検査などやらずに任命された人物が多く、選挙後はすべての委員会で厳しく追及されるだろう。民主主義の危機は続く。(K)※敬称略