学術会議人事介入問題で映画人有志 神学者ニーメラーの言葉を引用して抗議 2020年10月5日 - キリスト新聞社(2020年10月5日)

https://www.christianpress.jp/45504-2/

日本学術会議の候補者任命拒否問題を受けて映画関係者有志が10月5日、「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明」を発表した。声明は、この問題が「学問の自由への侵害」のみならず、表現の自由言論の自由への「明確な挑戦」であるとし、「今回の任命除外を放置するならば、政権による表現や言論への介入はさらに露骨になることは明らか」「もちろん映画も例外ではない」と危惧した上で、「ナチス共産主義者を攻撃し始めたとき、私は声をあげなかった」で始まるドイツの神学者マルティン・ニーメラーの有名な詩を引用。「自分たちの問題と捉え」、深い憂慮と怒りを表明しつつ、日本学術会議に対する人事介入の撤回と決定に至る経緯の説明を求めている。

 

ナチス共産主義者を攻撃し始めたとき、私は声をあげなかった。なぜなら私は共産主義者ではなかったから。

次に社会民主主義者が投獄されたとき、私はやはり抗議しなかった。なぜなら私は社会民主主義者ではなかったから。

労働組合員たちが攻撃されたときも、私は沈黙していた。だって労働組合員ではなかったから。

そして彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる人は一人もいなかった。

マルティン・ニーメラー