(政界地獄耳) またぞろ出た二階幹事長の「あの手法」 - 日刊スポーツ(2020年2月1日)

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★案の定、衆参の予算委員会は首相・安倍晋三の迷走答弁が続いているが、予算委員長をはじめ何とかかばおうとする取り巻きの痛々しい対応も見苦しい。よく「桜を見る会」などに時間を取らず他にやることがあるだろうという声を聞くが、この程度の答弁で公費の運用や公文書の廃棄などをいいかげんに扱っている政府に「他にやること」に進めるはずがない。民主主義の根幹が揺らぐ現実を無視して「他のこと」ではないだろう。キチンと答弁し、うそや誤りを訂正し謝罪しなければ終わらないのではないか。すべてを国民に矛盾なく説明すれば1日で終わる話だ。

新型コロナウイルス対応もチャーター機に搭乗させるところまではよかったものの、受け入れの準備が万全とはいえず、政府の言う適切な措置には程遠い。全体的に政府の判断が遅れ、行き届いた配慮とはいえない。その意味では政府の後手後手に回る決定に首相や官房長官菅義偉のリーダーシップに懸念はないか。確かに、今野党は予算委員会でこの2人に集中攻撃をかけているといっていい。その答弁はあいまいで真摯(しんし)に取り組んでいるとは言い難いためだ。その答弁に追われ対策が遅れたとはいえないか。

★そんな中、自民党幹事長・二階俊博はテレビ番組で21年9月に切れる自民党総裁任期の後の総裁について「党内では安倍さんを推すというか、安倍さんだろうと思っている人が多い。首相がやるなら党が結集することは十分あり得る」と4選待望論があるかに話した。自民党ベテラン議員が言う。「弱っている時に手を差し伸べてありがたがらせる二階の手法。つらい時に助け舟を出して取り入る」と見透かす。二階は都知事選挙についても都知事小池百合子再選支持派だが、強敵になり得るれいわ新選組山本太郎について「そんな人が都知事で良いのかということは、都民の判断による」と強くけん制した。なるほど。(K)※敬称略