<金口木舌>平和の灯、次代へ - 琉球新報(2019年12月22日)

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東北6県にまつわる、話題になった言葉を選ぶ「勝手に!東北流行語大賞」に「表参道がむしろ仙台」が選ばれた。イルミネーションで輝く仙台の街並みを「ほぼ冬の表参道だ」と、宮城県出身のタレントがテレビ番組で発言した

沖縄市東南植物楽園の「ひかりの散歩道」が県内で初めて日本夜景遺産に認定された。夜を幻想的に彩るイルミネーションは人々の心を癒やし、慌ただしい師走の街を温かく包む
沖縄戦最後の激戦地・糸満市では、「いとまんピースフルイルミネーション」で平和の祈りを発信してきた。1999年から市を主体に実施してきたが、ことしから運営が民間になった
▼民間事業者を中心に市民ら有志が実行委員会を結成した。準備期間は1カ月半だったが、SNSでボランティアの協力を呼び掛けた。休日には100人余りが参加し、市観光農園を電飾で飾った。市内だけでなく名護市や本部町、県外から出張の合間に駆け付けた人も
八重瀬町には街灯の明かりが人気アニメのキャラクターに見える「ピカチュウロード」がある。電照菊もこれから本格的なシーズンを迎える
▼「平和の光を消さない」。ボランティアの市民らの思いがこもった約20万個余りの電飾が20日、無事にともった。令和の時代もイルミネーションが楽しめることに感謝しながら、市民が守った平和の灯が次代に続くことを願う。