(政界地獄耳)安倍内閣過去最大の試練 - 日刊スポーツ(2019年1月28日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901280000128.html
http://archive.today/2019.01.28-005818/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901280000128.html

★今日から第198通常国会が開会する。会期は6月26日までの150日間を予定する。その間、政府にとっては4月30日に天皇陛下の譲位や翌1日には皇太子さまの即位、改元などの国家的行事、秋には消費税増税が控える。また衆院の大阪12区、沖縄3区の補選と統一地方選挙が4月21日に、7月には参院選挙も予定されており、大幅延長は難しい。政府は法案審議を58本に絞った。慌ただしい日程もさることながら、内政、外交も手詰まりのまま、国会が始まるという安倍内閣にとっては過去最大の試練といえそうだ。

★それも今までならば、強気の姿勢で「知らぬ存ぜぬ」「全く問題ない」とかわしてやり過ごせばよかったものの、今回はそう甘くはない。まして国会運営をつかさどる自民党国対委員長森山裕は「毎月勤労統計」をめぐる不正調査について、「今回はさほど大きな問題はないように今のところ思う」と楽観論を口にした。与党はこの国会はそんなレベルではないことを冒頭から知らされることになるだろう。ある野党議員は「これこそスポーツ界の指導者と現場の乖離(かいり)と似ている。国民の認識と違いすぎるというのが今国会のテーマになるのではないか」。

★野党は、曲がりなりにも2大野党に収れんされてきた。首相・安倍晋三鳴り物入りアベノミクスが既に破綻していることを財務相や首相に問い、認めないならば「粉飾やうそつき、または基幹データと同じ」といえばいい。今まで数字が景気を良くしていると言い張っていたものの、15年間、組織的に改ざんし、賃金上昇を偽装してきたものの、その根幹が崩れてもなおアベノミクスは成功しているなどというのは感情的答弁以外の何物でもない。これはリーマン・ショック級の問題ではないのだろうか。4月には外国人労働者の事実上の奴隷法も始まる。この国を進めている与党・政府の責任が問われる国会だ。(K)※敬称略