朗読劇や映画「ひろしま」上映 来月3日、東海村でイベント:首都圏 - 東京新聞(2019年1月27日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201901/CK2019012702000166.html
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原爆の悲劇について考えるイベント「みらいへつたえる〜ヒロシマ東海村をつなぐ架け橋〜」が二月三日、茨城県東海村の東海文化センターで開かれる。実行委のメンバーで、原爆投下後の広島の様子を描いた朗読劇を演じる俳優の本郷弦さん(46)は「劇から見いだせる希望のようなものをお客さんに届けられたら」と平和への思いを込める。(山下葉月)
本郷さんは東京都出身。俳優仲代達矢さんが主宰する「無名塾」の活動と並行し、数年前から原爆に関する作品の朗読劇を行ってきた。祖父は、広島市平和記念公園に展示されているブロンズ像「嵐の中の母子像」を制作した彫刻家・故本郷新さん(一九〇五〜八〇年)。「バトンを受け継いだ気持ち」と振り返る。
イベントでは、児童文学作家の故今西祐行さんの朗読劇「ヒロシマの歌」を上演。広島で救援活動に従事していた主人公が、瀕死(ひんし)の母親に抱かれた赤ん坊を救い、数年後に再会するストーリー。同じ無名塾の俳優高橋星音さん(24)と二人で披露する。原爆投下直後の広島の惨状を描いたフィルム映画「ひろしま」(五三年、関川秀雄監督)も上映する。
東海村での開催について、実行委の津幡美香さん(48)は、九九年に死者二人を出した燃料加工施設ジェー・シー・オー(JCO)事故に触れ「被ばくを体験したそれぞれの土地でこの問題を考えるきっかけにしてほしい」と話す。会場では、広島、長崎両市が保管する資料などの展示もある。
午後一時半開演。チケットの前売り券は大人二千円(当日二千二百円)、高校生千円(同千二百円)。中学生以下は無料。同センターやプレイガイドなどで販売中。問い合わせは津幡さん=電090(4134)5414=へ。