自民改憲4条文案 今国会提示見送り - 東京新聞(2018年12月6日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201812/CK2018120602000139.html
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衆院憲法審査会の森英介会長(自民)と与党幹事らは五日、国会内で協議し、野党の反発を踏まえて六日の憲法審開催を見送ることを決めた。十日までの今国会の会期で、六日は最後の定例日。与党は会期を延長しない方針で、自民党が今国会で目指していた改憲四項目の条文案提示は、見送られることになった。 (清水俊介)
協議に先立ち、野党筆頭幹事の山花郁夫氏(立憲民主)は五日、与党筆頭幹事の新藤義孝氏(自民)と会談。先月二十九日の衆院憲法審が野党六党派欠席で開かれたことから「憲法審を開く環境にない」と強く求めた。新藤氏は「重く受け止める。憲法審の運営を正常化させることは極めて重要なことだ」と応じた。
条文案の提示が見送られることについて、新藤氏は「憲法改正に向かって国民議論を深めていく方向に、何の変わりもない」と記者団に強調した。今国会は、衆参両院の憲法審で実質的な議論を一度も行わずに閉会する見通し。
改憲を巡り自民党は、今年中に改憲案を国会発議することを目指し、議論の加速を図った。野党や世論の反発が大きく、断念した。