米の海外基地 第2次世界大戦後最少だが… 海兵隊の沖縄集中変わらず - 沖縄タイムス(2018年11月26日)

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/349687
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【平安名純代・米国特約記者】米国防総省が公表した2018米会計年度(17年10月〜18年9月)の基地構造報告書で、米国が海外に展開する米軍基地の総数が514となり、1945年の第2次世界大戦後、最少となっていることが25日までに分かった。過去10年間(2008年度比)で、削減数は247(約32・5%)と大幅に縮小したのに対し、在日米軍の削減数はわずか3にとどまっている。一方、世界でも沖縄に海兵隊基地の大半が集中する構図は変わっていない。
18年度の海外米軍基地の総数は、40カ国に514(陸軍202、海軍123、空軍166、海兵隊23)。08年度の総数は761(陸軍327、海軍149、空軍259、海兵隊26)だった。10年間で削減数が最も多かったのは陸軍の125、次いで海軍123、空軍110、海兵隊は3しか減っていない。
海兵隊が海外に展開する基地は、08年度はケニアに1、韓国1、日本24(沖縄15、キャンプ・富士2、岩国2、5カ所は非公表)。18年度には韓国に1、日本22(沖縄13、キャンプ富士1、岩国1、7カ所は非公表)となっており、沖縄に集中する構図は変わっていない。
米国外で最も米軍基地が多い国はドイツ、次いで日本、韓国となっている。
ドイツにおける18年度の総数は194で、10年間で74減っているのに対し、日本は124(18年度)で10年間の削減数はわずか3。韓国は83(同)から4減った。
東西冷戦が1990年前後に終結して以降、米軍の海外基地は縮小傾向にある。