(政界地獄耳)野党共闘…地方では - 日刊スポーツ(2018年11月2日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201811020000147.html
http://archive.today/2018.11.02-005003/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201811020000147.html

★中央政界では来年春の統一地方選、来夏の参院選に臨むにあたり、野党共闘が1つのキーワードになっている。その中で、その現場となる地方は野党共闘をどう見ているのか。示唆深いコラムがネットに上がった。共産党京都府委員会のホームページJCP京都に記されたコラム「情勢・論点」では、共闘の目的、誰と戦うのかが問われている。以下はコラムの抜粋だ。

★「連合京都はかねてより、来年の参院選京都選挙区(定数2)で立憲民主党と国民民主党が候補者を一本化するよう、両党に働きかけていた。しかし、国民民主が先行して候補者を擁立し、(先月)26日、連合京都が同候補の推薦を決めた。これについて立民の福山哲郎府連会長が不満を示し、『独自候補擁立』の意向を示す。一方、連合京都の橋元信一会長が『5年前、共産党に渡してしまった議席を奪還するためにも、連合京都は一本化しなければならない』と語り、ある国民民主府連幹部が『立民は一本化せずに国民と共倒れし、共産党の現職を暗に支援しようとさえ思えてしまう』と語った」。(以上京都新聞10月27日付)。

京都新聞の記事を受けて、コラム筆者は「報道で読む限り連合や国民・立民幹部からは、『どうやって自民党に勝つか』との言葉は伝わってきません」と記している。結局、既得権と縄張り、プライドが選挙の目的になってはいまいか。何のための誰との“本気の共闘”を誰がやるのか。選挙の現場は中央政界の机上の空論より生々しい。立民、国民は同じ党だった経緯からすれば、近親憎悪の感があるが、それを取り巻く政治をかき回す連合の役割も複雑だ。ただ、この京都新聞の記事には国民や有権者が出て来ず、地方政治の駆け引きが共闘のベースにあることが分かる。共闘の裏で政治の本質が見失われている。(K)※敬称略

自民党に勝つ」か、「共産党に勝つ」か? - JCP京都:日本共産党 京都府委員会(2018年10月28日)

http://www.jcp-kyoto.jp/jyosei_ronten/jyosei_ronten-3000/

連合京都は、かねてより来年の参院選京都選挙区(定数2)で立憲民主党と国民民主党が候補者を一本化するよう両党に働きかけてきました。しかし、国民民主が先行して候補者を擁立し、26日、連合京都が同候補の推薦を決めました。これについて、立民の福山哲郎府連会長が不満を示し、「独自候補擁立」の意向を示しました。一方、連合京都の橋元信一会長が「5年前、共産党に渡してしまった議席を奪還するためにも、連合京都は一本化しなければならない」と語り、ある国民民主府連幹部が「立民は一本化せずに国民と共倒れし、共産党の現職を暗に支援しようとさえ思えてしまう」と語ったと報道されています(以上京都新聞10月27日付)。
私は、一昨日、毎日新聞の問い合わせに、「他の野党が一本化するかどうかについてとやかく言う立場にはない」「正面の敵は自民党だ」と答えました。報道で読む限り、連合や国民・立民幹部からは、「どうやって自民党に勝つか」との言葉は伝わってきません。
日本共産党は、全国32の1人区では野党が「本気の共闘」を成立させて候補者を一本化することを、強く呼びかけています。同時に、比例代表選挙と、京都など複数定数の選挙区では、他の野党とも競い合って候補者を立て、「自民党を落として勝つ」立場でたたかいます。
安倍政権の命運は野党の「本気の共闘」が成立するかどうかにかかっている。野党が本気で共闘し、立ち向かえば安倍政権を倒せる。「自民党に勝つ」より、「共産党に渡してしまった議席を奪還する」との立場は、安倍政権を早く終わらせたいという府民の願いに背を向ける本末転倒の態度と言わざるを得ません。
やっぱり、自民・公明と維新を参院選で少数に追い込み、安倍政権を倒すためには、「共産党が伸びてこそ」「倉林さんの議席を守ってこそ」の意を強くする、昨日の報道でした・・・府委員長:渡辺和俊