羽田空港 新飛行ルート 日米の調整難航で運用できないおそれ - NHK(2018年10月4日)

https://ameblo.jp/minatono-kai/entry-12409504266.html

東京オリンピックパラリンピックに向けて、羽田空港の国際便の発着便を増やすための新たな飛行ルートをめぐって、日本とアメリカの間の調整が難航し、運用できないおそれが生じていることがわかりました。政府内からは、外国人旅行者を2020年までに4000万人にするという目標に影響が及ぶことを懸念する声も出ています。
東京オリンピックパラリンピックに向けて、政府は、羽田空港の国際線の発着便を大幅に増やそうと、先に東京都心の上空を通過する新たな飛行ルートを2020年までに設ける方針を決め、関係自治体などを対象に説明会を開くなどして理解を求めています。
一方、この新たな飛行ルートは、在日アメリカ軍横田基地が航空管制を行う空域を一時的に通過することから、政府は、羽田空港を発着する航空機の上空通過を認めるとともに、航空管制も日本側が行うことを前提に、アメリカ側と調整を続けてきました。
しかし、アメリカ側が、ことし夏ごろになって、上空通過も日本側が航空管制を行うことも認められないという意向を伝えてきたため、飛行ルートが運用できないおそれが生じていることが政府関係者の話でわかりました。
このため政府は、危機感を強めアメリカ側との協議を続けていますが、事態打開の見通しはたっておらず、政府内からは、安倍政権が掲げる外国人旅行者を2020年までに4000万人にするという目標に影響が及ぶことを懸念する声も出ています。

関連サイト)
羽田新ルート|日米の調整難航で運用できない!? - (2018年10月4日)
https://1manken.hatenablog.com/entry/2018/10/04/nichibei-chousei-nankou

(横田空域)羽田空港の新飛行ルート、アメリカが拒否!米国「日本の上空通過も管制も認めない」 - 情報速報ドットコム(2018年10月4日)
https://johosokuhou.com/2018/10/04/9530/

東京湾の空港
東京オリンピックや急増している外国人観光客に合わせて、日本政府は羽田空港の発着便を増やすために新たな飛行ルートを検討していましたが、在日アメリカ軍が関東地方上空の飛行ルートを拒否したことで難航していることが分かりました。

問題となっているのはアメリカ軍が抑えている首都圏上空の「横田空域」で、日本政府は羽田空港の新飛行ルートとして横田空域の一部を利用する案を提示するも、アメリカ側は上空通過や日本の管制を全て拒否すると返答。

横田空域(横田進入管制区)は1都8県(東京都・栃木県・群馬県・埼玉県・神奈川県・新潟県山梨県・長野県・静岡県)にも及ぶ広大な管理区域で、この空域はアメリカ空軍の管制下となっています。
民間航空機であっても当該空域を飛行する場合は米軍による航空管制を受ける必要があり、戦後からずっと日本の心臓部の飛行ルートが全く使えない状態になっているのです。

既に横田空域を回避する太平洋側のルートは限界寸前で、新しい飛行ルートを設定するには横田空域を通る必要があります。日本政府にとって外国人観光客は最重要政策の一つでもあることから、アメリカに横田空域の利用を拒否されたのはかなりの痛手だと言えるでしょう。

今後も横田空域を利用を目指してアメリカと交渉を続けるとしていますが、同時に独立国の日本が空の大部分をアメリカによって牛耳られているという現実を見せつけられた印象があるところです。