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震度1以上の余震が800回以上続いた今回の熊本地震について、ゲラー氏は「普通の大きな地震であり、地質科学的には、別格の地震ではない」としたものの「余震の多さは例外」とコメント。さらにゲラー氏は「地震の予知は不可能である」と主張。
ゲラー氏によると、1965年から1995年まで国によって行われていた地震予知は、阪神淡路大震災のあと実質廃止となったが、「これまで地震予知推進本部だったものが、調査研究という名目になっただけだ」と説明。年間100億円という調査研究の予算が使われていることを問題視した。
また「文部科学省が発表するハザードマップは『周期説』で作られたもので、実際に確率が低いとされているところで大地震が起きている」と指摘。
「カルフォルニア大学の研究でも、統計学的に周期説は間違っていると出ている」
「これはハザードマップではなく、“はずれマップ”だ」
と厳しく追及し、「日本は地震国。どこでもいつでも地震はありうること。想定外という事態を想定するしかない」と警鐘を鳴らした。
コメンテーターの東洋経済オンライン副編集長・武政秀明氏は「かつての熊本は地震が来るという前提がなく、防災番組が放送されるとレンタルビデオ店に人が溢れるというほどだった。神戸で自分が被災した時も、神戸には来ないと思っていた」と地震予知の難しさを指摘。日頃から防災への意識をしておく必要性を説いた。