体操の宮川紗江選手の記者会見に、日大アメフト部の宮川泰介選手の会見(五月二十二日)を重ねた人も多かったのではないか。彼らがすがすがしく見えたのは、自らの非(日大の宮川選手は悪質タックル、体操の宮川選手はコーチの暴力を容認)は非として認めた上で、隠されてきた上層部の圧力を自らの言葉で語ったためだろう。
・・・・・
「選手や部下は力で抑え込めは大丈夫」という過去の常識はもう通用しない。相次ぐ不祥事を受け、超党派のスポーツ議員連盟は専門的調査機関の設置を検討するそうだけど、永田町も霞が関も忖度の構造が永遠に続くとは思わない方がいい。