<金口木舌>ホワイトハウス周辺に物々しい雰囲気が漂った。米バージニア州・・・ - 琉球新報(2018年8月17日)

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ホワイトハウス周辺に物々しい雰囲気が漂った。米バージニア州シャーロッツビルで、白人至上主義者らと反対派が衝突した事件から1年となる12日、首都ワシントンで白人至上主義者らが集会を開いた

▼主催者は400人が集まると見込んだが、実際の参加者は20人程度。対する抗議デモに数百人以上が集まり、「ナチやKKKにノー」「人種差別主義者は出て行け」とプラカードを持つ市民であふれた。偏見や差別を許さないという怒りと連帯の声が圧倒したのを見てほっとした
▼白人と非白人、保守とリベラル。人種や支持政党を巡る米国内の議論は根深い。多様性が織りなしてきた国で、トランプ大統領の就任以降、分断が深まっている
▼衝突によって死傷者が出た昨年、トランプ氏は「双方に責任がある」と述べ、批判が殺到した。今年も「あらゆる種類の人種差別と暴力を非難する」とツイートしたが、白人至上主義には言及しなかった
▼日本でも「生産性がない」などと差別発言を繰り返してきた政治家が問題になった。それを静観しようとした政党に対し、各地で怒りの声が湧き起こった
公民権運動の指導者、キング牧師は言った。「問題になっていることに沈黙するようになった時、われわれの命は終わりに向かい始める」。大きな怒りを共有した時こそ、連帯と変化のチャンスかもしれない。