恩讐を越えて...まさかのタッグ 政界の“変人”と“壊し屋” - FNNプライムオンライン(2018年7月15日)

https://www.fnn.jp/posts/00396434CX
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平成の政界で一時代を築いた2人が、恩讐(おんしゅう)を越えてタッグを組んだ。
小泉元首相が15日、小沢一郎氏の政治塾で講演し、そこには驚きの狙いがあった。
小沢氏が拍手する中、会場に現れた小泉 純一郎元首相。
小泉元首相は、「思いがけないお招きだった。たまたま小沢さんと、味方になったり敵になったり、今はわだかまりは全くないです」と^述べた。
両者は、1990年代には竹下派の実力者と、「YKK」の一員として対立。
2000年代には、党首討論で激突した。
小泉首相(当時)「剛腕といわれる小沢さんが、郵政民営化に賛成してくれるのだったら、これほど心強いことはない」
自由党・小沢党首(当時)「すり替えないで、どうぞあなた自身でおやりください」
しかし今回、“脱原発”を主張している小沢氏側が、同じく“原発ゼロ”を訴えている小泉氏に講演を依頼し、恩讐を越えたタッグが実現した。
小泉元首相は、「日本は目の前で事故が起きているのに、やめない。原発とは、日本ではやってはいけない産業だ」と述べた。
そして小泉氏といえば、2018年に入って、安倍政権への批判をたびたび展開してきた。
3月13日に放送したBSフジの「プライムニュース」で、小泉元首相は「安倍首相も適材適所の人事と言い切ったよ。あれにはあきれたね」と話していた。
それだけに、小沢氏の狙いは、原発問題での連携だけではない。
小沢氏の周辺からは、「小沢先生は、『小泉がマハティールになる』と言っている」との声が聞かれた。
小沢氏には、92歳で野党連合を率いて首相に返り咲いたマレーシアのマハティール首相のように、76歳で同い年の小泉氏を担いで、野党を連携させ、政権交代を実現するという狙いもあるのだという。
15日、小泉元首相は「政界は敵味方、しょっちゅう入れ替わります」と述べた。
今後の展開が注目される。