(政界地獄耳)野田の麻生「暴言」ブログ - 日刊スポーツ(2018年5月16日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805160000153.html
http://archive.today/2018.05.16-010628/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805160000153.html

★元財務相・元首相といえば副総理・麻生太郎の顔が浮かぶが、もう1人同じ経歴の政治家がいる。野田佳彦だ。野田は11日に麻生に委員会でただしたが、その感想を「暴言」というタイトルでブログにつづっている。「麻生太郎財務大臣の失言・放言が止まりません。怪進撃中です」で始まり「セクハラ発言」から斬っていく。「今までも『女性が名乗り出なければ事実の解明は難しい』『福田(前次官)の人権はなしってわけですか』『はめられて訴えられているんじゃないかとか、世の中に意見がある』などと、一貫してセクハラ問題を矮小(わいしょう)化しようとしてきました」。
★「当初は贔屓(ひいき)の引き倒しになっているとはいえ、部下をかばう気持ちの表れだと思っていました。しかし、財務省が調査をした上でセクハラがあったことを認めた後の発言ですから、麻生大臣の本音とみるべきでしょう。大臣は83年、『婦人に参政権を与えたのは失敗だった』と、演説しています。そもそも女性活躍社会をめざす政権のナンバー2にふさわしくない人物だったのです」。
★「確かに罪名としてセクハラ罪はありません。パワハラ罪もいじめ罪もありません。しかしこのような人権侵害や嫌がらせは断じて許してはならないのです。暴言罪もありませんが…」。「5月8日の閣議後の会見においても、問題発言を炸裂(さくれつ)させました。『どの組織だって改ざんはありえる話だ。会社だってどこだってああいうことやろうと思えば個人の問題でしょうから』と。公文書改ざんという国家的犯罪を犯してしまった組織のトップが、『ボクだけじゃないよ』と開き直っています。省内で自殺者まで出ているなかで、個人に責任を押し付ける感覚は、全く理解できません」。
★ブログの一部を紹介したが、思えば麻生政権で自民党は政権の座から転落し、民主党政権になり野田内閣が生まれ、安倍内閣自民党が政権を奪還したのだ。安倍政権の問題点が表面化しても自民党内から正す声は聞こえない。結局、野党が頼りだ。(K)※敬称略