「沖縄に申し訳立ちません」 「通販生活」が特集 基地の引き取り問う - 琉球新報(2018年5月13日)

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-716310.html
http://archive.today/2018.05.12-215736/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-716310.html

【東京】沖縄の米軍基地問題などを随時特集している「通販生活」(カタログハウス)は最新号の2018夏号で、改めて基地の本土への引き取りなどを問う沖縄特集を掲載している。作家の落合恵子さんと稲嶺進前名護市長との対談や、「沖縄県民に申し訳が立ちません」との見出しを掲げた、東京の基地引き取り運動の代表らのインタビューと合わせて15ページにわたる。
稲嶺さんは落合さんとの対談の中で「本土の引き取り運動以外、沖縄の問題はよそ事というのが本音ではないか」と指摘した。それを受けて落合さんは「辺野古新基地建設ストップ、日米地位協定改訂、本土への基地引き取り、三つの宿題に本土の私たちがどう応えるかが問われている」と応じた。
インタビュー記事では、東京外国語大の伊勢粼賢治教授と東京新聞の半田滋論説兼編集委員が登場。さらに、沖縄の基地を引き取る会・東京の飯島信さんは「本土への引き取りは加害者としての責任で、本土にも基地はいらないとの考えが沖縄集中の現状追認になりかねない」と指摘した。
特集を担当した通販生活読み物編集長の平野裕二さんは「特集を読んで引き取り運動を初めて知った、無関心ではいけないという読者もいて、このままでは駄目だと思う人が増えている。ただその一方で、無関心層が多いのも事実」と読者の反応を説明した。