教員不足、英語授業1カ月受けられず 松江市の中学校 - 朝日新聞(2018年5月11日)

https://www.asahi.com/articles/ASL5B51XZL5BPTIB006.html
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松江市立第三中学校(東朝日町)で、4月から約1カ月間、教員不足のために3年生が英語の授業を受けられない状態だったことが分かった。学校では今月から同校にいる他の英語教員が授業を掛け持ちで対応しているが、人事を担当する県教育委員会は、新たな教員を採用できるのは今月中旬としている。
県教委などによると、同中学校の英語教員3人のうち、1人が新年度人事で異動。これに備えて県教委は年明けから、教員採用試験に合格しながら教員になっていなかったり、教員免許を持っていたりする人たちに募集をかけたが、間に合わなかったという。
この間、3クラスある3年生計89人の10コマ分の授業は別の科目に振り替えて対応。新たな教員が採用された段階で、不足した英語の授業を実施するという。
学校企画課の福間俊行課長は「他県と教員を取り合っているのが現状で、採用の声かけがうまくいかずに4月が始まってしまった。再発防止に努めたい」と述べた。
松浦正敬市長は10日の定例会見で「非常に問題だと考えている。教員の配置は県教委の権限なので、きちっと権限を行使してもらう必要がある」と注文した。(市野塊、長田豊