九条俳句作者、思いもよらぬ拒絶 「自由守れ」訴え裁判 - 朝日新聞(2018年5月3日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL4S77HYL4SPIHB03B.html
http://archive.today/2018.05.04-010257/https://www.asahi.com/articles/ASL4S77HYL4SPIHB03B.html

小尻知博記者(当時29)ら2人が殺傷された朝日新聞阪神支局襲撃事件から5月3日で31年。私たちの社会でいま、表現の自由はどうなっているのか。様々な分野で表現に携わる人たちに思いを聞いた。

明日も喋ろう:表現は、自由か
3月1日、東京高裁。さいたま市の女性(77)が法廷に立った。「自由にものが言える。自由に表現できる。当たり前のことが当たり前に守られるよう、判決をよろしくお願いします」

詠んだ俳句を公民館だよりに載せてほしい――。その思いで、さいたま市を相手取り、裁判を起こした。
話は4年前の6月にさかのぼる。東京・銀座で、集団的自衛権の行使容認に反対する女性たちのデモに出くわした。雨の中、ベビーカーを押す人もいた。
1940年生まれ。戦時中の空襲をいまも覚えている。「戦争は愚かだと子供心に感じていた」。素朴な思いを俳句に込めた。

「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」