「憲法の精神、広げよう」 施行71年で集会 - 東京新聞(2018年5月4日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018050402000146.html
https://megalodon.jp/2018-0504-0948-41/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018050402000146.html


日本国憲法の施行から七十一年となる三日、改憲の動きに反対する「5・3憲法集会」が東京都江東区有明防災公園(東京臨海広域防災公園)で催された=写真、本社ヘリ「おおづる」から、坂本亜由理撮影。参加した約六万人(主催者発表)が「九条改悪反対!」と声を上げた。
登壇した憲法学者の山内敏弘さん(78)は「安倍首相は九条に自衛隊を明記しても、任務は変わらないとウソをついている」と批判。「自民党案からは『必要最小限度の実力組織』との文言すら消え、全面的な集団的自衛権の行使が狙いなのは明らかだ」と訴えた。
NPO法人「日本国際ボランティアセンター」スタッフの加藤真希さん(31)はトークイベントで、支援活動をしているアフガニスタンでの体験談を説明。小学校を訪れた際、「銃を持った兵に父を殺された小学生の兄弟の目に復讐(ふくしゅう)の決意が宿っていた」と述懐し、「次の世代に憎しみが続く。武力では紛争を解決しようとしない憲法を守り、広げていきたい」と語った。安倍政権下での九条改憲に反対して昨秋から全国で集められている署名の中間報告もあり、千三百五十万筆に達したと発表された。 (辻渕智之)