「介入は極めて異例」前川氏 文科省が授業内容確認でコメント - NHK(2018年3月19日)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180319/k10011370891000.html

文部科学省が、授業の講師に前川前事務次官を招いた中学校に対し、内容の確認や録音の提出を求めていた問題で、前川氏は19日、弁護士を通じてコメントを出しました。

内容は次のとおりです。

2月16日に私が名古屋市立八王子中学校で行った授業について、文部科学省から名古屋市教育委員会及び同校に対し、極めて詳細な質問状が送られてきたこと及び当該授業の録画等の提出を求められたことは、同校からの連絡で知りました。

このような個別の学校の授業内容に対する国の直接的な介入は極めて異例であり、教育基本法が禁じている「不当な支配」に当たる可能性が高いと思います。

文部科学省の求めに応じて録画等を提出することは悪しき前例を作ることにもなりかねないため、私の方から提出を控えるよう要請しました。

文部科学省がこのようなことを自ら行うとは考えられないため外部から何らかの強い政治的な働きかけがあったのだと思います。

本来、教育に対する政治の不当な介入を阻む役割を負う文部科学省が、逆にそうした政治の介入に屈してしまったことは残念に思います。

平成30年3月18日 前川喜平