(政界地獄耳)消極的流れ憲法議論 - 日刊スポーツ(2018年2月2日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201802020000288.html
http://archive.today/2018.02.02-011314/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201802020000288.html

★31日、首相・安倍晋三参院予算委員会憲法議論が活発に行われないことを憂い「党利党略や党が割れるからということではなく、前向きに取り組んで良い案が出ることを期待したい。私たちには国会で議論を深めていく義務がある」と野党の消極姿勢を批判した。確かに野党がこの問題を取り上げれば「希望の党は崩壊に拍車がかかる」(民進党参院議員)。しかし、野党の目的はいまだ議論のベースになる自民党の草案すらまとまっていないのに憲法問題の質問をすれば、首相が持論を気持ちよく展開するだけだから議論を封じている側面もある。
★さてその自民党草案だが、31日午前、憲法改正推進本部は今年初の全体会合を開いた。本部長・細田博之はあいさつで「評論家風にいつまでも姿勢論だけ言っていると具体論に入っていかない。非常にシンプルですから、2行か3行書けば法制局のお世話になる必要もない。どうも党の中には自分の頭で考えないで、できたものを批判しようと待ち構えている人がいるやに見えますが、これまでの長い議論を集約していくことが非常に意味のあること」と焦りをにじませた。
★本部長あいさつがこの程度だと、首相も野党を批判しにくい。自民党内も実に消極的でまとめられるのかという状況だ。部会のあと元幹事長・石破茂は記者団に「あと何回かこういう議論を繰り返していかないと国民に問うことにはならないし自民党としてこうだよということが固まっていない。衆参の憲法審査会の議論にもならないので自民党の中の議論をさらに詰めていく必要がある。ただ3月25日の党大会を念頭に置いて煮詰まらないものを拙速に出すということは、かえってせいては事を仕損じるということになるのではないか」。道のりは遠い。(K)※敬称略