岐阜市長に柴橋氏 38歳、自民系に大差 - 中日新聞(2018年1月29日)

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岐阜市長選は28日投開票され、無所属新人で元民主党衆院議員の柴橋正直氏(38)が、自民推薦候補ら6人を大差で破り、初当選した。自民が衆参の全選挙区を独占する保守王国・岐阜の県都で、非自民出身の戦後最年少リーダーが誕生した。
柴橋氏は岐阜市内の事務所で「岐阜を変えてほしいという市民が大勢いた。党派や組織に関係なく、オール岐阜で市政を前に進める」と意欲を語った。投票率は36・35%。前回2014年を2・58ポイント下回り、過去3番目の低さだった。
4期16年務めた現職の細江茂光市長が引退表明し、02年の6人を上回る過去最多の無所属新人7人が乱立。14年市長選で細江氏に惜敗した柴橋氏と、細江市政の継承を前面に打ち出す製菓会社社長の中西謙司氏(56)=自民推薦、公明支持=との事実上の一騎打ちとなった。
柴橋氏は、政党の推薦や支持は受けず、「無党派」を強調。高い知名度やこの4年間の地道な訴えなどを武器に、古巣の旧民主党支持層に加え、保守層にも幅広く浸透した。
中西氏は、自民の候補者選考を経て昨年秋に推薦が決まったが、出遅れと知名度不足が響いた。自民は06年以来、12年ぶりに推薦候補を一本化したが、組織にまとまりを欠いた。
争点の一つだった新市庁舎建設の是非は、柴橋、中西両氏とも、現市長が進めた計画を尊重する姿勢を示し、見直しを主張した候補者の訴えは届かなかった。

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岐阜市長選で当選した38歳の柴橋正直氏は、県庁所在地の現職市長としては39歳の熊谷俊人千葉市長を抜き最年少となる。

岐阜市長選確定得票

当 64,598 柴橋正直 無新<1>

  30,074 中西謙司 無新 =自公

   8,263 棚橋保之 無新 

   7,017 吉田里江 無新 

   5,140 小森忠良 無新 

   4,566 森下満寿美 無新 =共

   1,329 中根西光 無新