袴田さんと元裁判官対面 一審死刑判決以来50年ぶり - 静岡新聞アットエス(2018年1月16日)

http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/hakamada/446633.html
http://web.archive.org/web/20180116023443/http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/hakamada/446633.html

2014年3月の静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(81)が9日、姉秀子さん(84)らと福岡市内を訪れ、死刑となった1968年の一審同地裁判決で裁判官を務めた熊本典道さん(80)と約半世紀ぶりに面会した。15日に秀子さんが県庁で会見し、明らかにした。
当時判決文を起案した熊本さんは無罪の心証を得ながら、合議の多数決では採用されず、やむなく有罪の判決文を書いたとして、2014年2月には同地裁に上申書を提出するなどしている。
熊本さんは脳梗塞を患い入院中で、面会はごく短時間で行われた。秀子さんによると、熊本さんはほとんどしゃべることができないが、袴田さんの名前を呼び、後日、周囲から「会えてよかったね」と言われ、うなずいていたという。
熊本さんは以前から「袴田さんに会って謝りたい」と話し、昨年も浜松市に来る予定だったが、体調が悪化したため、袴田さんが出向く形になった。
袴田さんは拘禁症の影響が残る一方で、最近は東京など市外にも秀子さんと出掛けるようになっている。秀子さんは「(袴田さんに)心境の変化があったようだ」と話した。

関連サイト)
袴田巖さん 熊本典道元裁判官を見舞う - 安全で健康的な野菜作り(2018年1月15日)
http://npokitchengarden.hamazo.tv/e7818026.html