(政界地獄耳)攻撃型自衛隊への変貌進む、9条改正必要か - 日刊スポーツ(2017年12月28日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201712280000233.html
http://archive.is/2017.12.28-054231/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201712280000233.html

★読売新聞のスクープのように防衛省は、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」を攻撃型航空母艦に改修する検討に入った。また米海兵隊のステルス戦闘機F35Bが離着艦出来るようにし、航空自衛隊もF35Bの購入の検討に入ったという。26日、防衛相・小野寺五典は「F35Bの導入や、いずも型護衛艦の改修に向けた具体的な検討は現在、行っていない」と否定した。
★「いずも」と2番艦「かが」は、護衛艦とは名ばかりで世界的に見れば軽空母と呼べる規模と装備を備えており、「いずも」就航時には中国が「将来の空母改修」を懸念していた。ただ憲法9条により攻撃型の運用が認められないため、駆逐艦級の艦船を護衛艦と呼び、日本政府は海外に自衛隊が進出することや、給油により継続距離を伸ばせる航空機の運用には慎重な対応をしてきた。
★竹下内閣の防衛庁長官瓦力(かわら・つとむ)は、同年4月の参議院予算委員会で「憲法第9条第2項で我が国が保持することが禁じられている戦力」について、相手の国土を壊滅するために用いられるICBMや長距離戦略爆撃機などと並んで「攻撃型空母を自衛隊保有することは許されず」と答弁している。ちなみに76年11月に三木内閣が防衛費はGDP1%以内の枠が閣議決定されるが、米国から防衛力の増加要求が強まり、86年12月に中曽根内閣が撤廃を閣議決定した。
★政府は来年末までに策定する新たな防衛大綱で攻撃型空母など、歯止めを撤廃する方針だろうが、自民党が守ってきた歯止めを外すのならば、9条改正の必要すらなくなる。政府は米国セールスマンの言いなりか。(K)※敬称略

護衛艦「いずも」空母化…離島防衛の拠点に - 読売新聞(2017年12月26日)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171225-OYT1T50161.html
http://archive.is/2017.12.26-010156/http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171225-OYT1T50161.html

政府は、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を、戦闘機の離着艦が可能となる空母に改修する方向で検討に入った。
自衛隊初の空母保有となり、2020年代初頭の運用開始を目指す。「攻撃型空母」は保有できないとする政府見解は維持し、離島防衛用の補給拠点など防御目的で活用する。米軍のF35B戦闘機の運用を想定しており、日米連携を強化することで北朝鮮や中国の脅威に備える狙いがある。
複数の政府関係者が明らかにした。いずもは、広い甲板を持つ空母に似た形状の護衛艦で、全長248メートル、満載排水量約2万6000トン。ヘリコプター14機を搭載可能とされる。空母化すれば、F35Bを約10機搭載できる見通しだ。
改修では、F35Bのジェットエンジンが発する熱に耐えられるように甲板の耐熱性を上げる。