安倍首相は改憲議論「加速化」求める、自民の議論は大幅な遅れ - TBS NEWS(2017年12月20日)

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安倍総理改憲論議を加速するよう求めるなか、憲法改正についての自民党の年内の議論は20日で終わりました。憲法9条改正についても両論併記のままで、当初の予定は大幅に遅れています。
自民党憲法改正推進本部は、今年最後の総会を開きました。出席者に配られたのは、「論点取りまとめ」と書かれたペーパー。焦点の憲法9条自衛隊を明記することについては、両論併記のまま、4つのテーマについて出席者の意見をまとめました。
「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたいと強く願っています」(安倍首相・5月)
安倍総理の意向を受け、自民党は当初、年内に党の憲法改正案をまとめる姿勢を示していました。なぜ予定通りに進まなかったのでしょうか。
「無理して、いま年内に『わが党の結論はこうである』というようなことを言う状況では必ずしもない」(自由民主党 細田博之憲法改正推進本部長)
幹部の1人は、現時点での憲法改正案の取りまとめに慎重な姿勢を示します。
「我々はキャッチャーで、ピッチャーは国民だ。世論をよく見極めて判断したい」(自民党幹部)
憲法を改正するには、最終的に国民投票過半数の賛成が必要となります。10月に行われた衆院選自民党が大勝しましたが、比例の投票数を見ると実は自民・公明の与党で獲得したのは、全体のおよそ46パーセントにとどまるのです。党として憲法改正案をまとめても、果たして、国民投票でどのような結果が出るのか確信が持てないという声が党内では広がっています。
「最後は国民投票に付さなければならない。国民投票というのは、大変重たいものがあると思います」(自由民主党 岸田文雄政調会長・10月)
こうした中、19日、安倍総理憲法改正について踏み込んだ発言をしました。
「オリンピック・パラリンピックが開催される2020年。日本が大きく生まれ変わる年にするきっかけとしたい」(安倍首相)
改めて2020年の新憲法施行に意欲を示した安倍総理。総理に近い党幹部は・・・
論議のスピードが遅すぎる。総理もそうあおりたかったんだろう」(総理に近い党幹部)
憲法改正安倍総理がアクセルを踏み込む中、議論の行方はまだ見えていません。