安倍首相 改憲「一石が大きすぎた」 根回し不足「反省」 - 毎日新聞(2017年12月19日)

https://mainichi.jp/articles/20171220/k00/00m/010/152000c
http://archive.is/2017.12.20-015853/https://mainichi.jp/articles/20171220/k00/00m/010/152000c

安倍晋三首相は19日、東京都内で講演し、自衛隊の存在を明記する5月の憲法改正提案について「停滞した議論を後押しするために一石を投じた。ただ、その石があまりにも大き過ぎ、その後が大変だった」と述べた。突然の表明に野党からだけでなく、2012年に「国防軍」明記などの改憲案を策定した自民党からも反発が出たことを踏まえ、自らの根回し不足を「反省」した形だ。
一方、首相は改憲について「スケジュールありきでない」としつつも、20年の東京五輪開催を挙げ「新時代の幕開けへ機運が高まる時期だからこそ、憲法の議論を深め、国のあり方を大いに論じるべきだ」と述べ、20年の新憲法施行に期待感をにじませた。
来秋の自民党総裁選への3選出馬は「来年の通常国会などで頭がいっぱいで、その先は終わってから考える」と述べるにとどめた。
また首相は11月に訪日したトランプ米大統領とゴルフをプレーした際、バンカーで転倒したことを紹介。「その後すくっと立ち、何もなかったようにプレーを続けた」とし、トランプ氏からは「どの体操選手よりもすばらしかった」と声をかけられたと明かした上で「外交で最も重要なのはやはり柔軟性だ」と自賛した。【竹内望】