(金口木舌)同じ空ではないのか - 琉球新報(2017年12月19日)

https://ryukyushimpo.jp/column/entry-633427.html
http://archive.is/2017.12.19-003029/https://ryukyushimpo.jp/column/entry-633427.html

童謡「はしれ ちょうとっきゅう」は滑るように線路を進む新幹線を「ビュワーン ビュワーン」と表現する。「250キロ」と歌われた営業速度が、今では320キロに達する区間もある

東海道・山陽新幹線で車両の台車に亀裂や油漏れが見つかった。国の運輸安全委員会は事故につながりかねない重大インシデントと認定した。新幹線では初めての認定で衝撃が走った
▼旅客機や列車の事故について原因究明と再発防止に向けた調査をするのが運輸安全委だ。徹底した調査と勧告で「人々の生命と暮らしを守る」ことを使命に掲げる。今回の調査結果も注目される
▼事故に教訓を見いだし、再発を防ぐ、との強い思いは行政だけではなく、鉄路や空路、陸路に関係する全ての人たちが持つ思いである。安全性の厳しい追求が新幹線に代表されるように世界に誇る信頼につながっていた
▼速さだけでなく、その信頼があればこそ、新幹線は親しみを込めて子どもたちに歌い継がれてきた。この空の下で暮らす子どもたちは同じように乗り物に親しむことができるのだろうか
▼米軍ヘリの窓が落下した普天間第二小の子どもたちは相当なショックを受けている。オスプレイなどの飛行は続き、信じられないことに事故機の飛行を早々に再開するという。子どもたちが再び怖い思いをすると考えると心がふさぐ。同じ日本の空なのに…。