中高生や大学生「つなぐ場に」 元シールズ・奥田さんが企画 - 東京新聞(2017年12月18日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017121802000103.html
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中高生、大学生の若者が大人と政治や社会問題について語るイベント「Youth Conference(ユース・カンファレンス)」が17日、東京都千代田区上智大学であった。昨年解散した若者グループ「SEALDs(シールズ)」のメンバーだった奥田愛基さんが代表を務める民間シンクタンク「ReDEMOS(リデモス)」が主催した。
参加者は「外交・安保」「ジェンダー」など六つのワークショップに分かれ、ジャーナリストや大学教授ら専門家と討論。弁護士の白神優理子さんらが講師を務めた「憲法・人権」のワークショップでは「自分たちの将来につながることなのに、憲法の勉強会に若者が少ない」「なぜ学校で戦争体験を聞く授業がないのか」など率直な質問があがった。
後半はCMディレクターの下田彦太さんが、問題意識や学んだことをどう社会運動につなげるかについて講演。効果的な発信方法などについて話した。
企画は、奥田さんが今春、高校生から「社会問題を同世代と話し合いたいが機会がない」と相談を受けたのがきっかけ。奥田さんは「同じことを考えている若者をつなぐ場ができ、新しい動きが生まれてくれれば」とイベントを企画。運営には高校生も関わり、当日は司会進行を務めた。
ワークショップ終了後、奥田さんは「学んだことを周りの人と話し合って広めてほしい」と呼びかけた。参加した上智大1年の岩崎結衣さん(18)は「同世代がいたので自分も話しやすかった。もっと広がってほしい」と話した。 (原尚子)