いじめストップアプリ 取手市教委が全中学対象に来月:茨城 - 東京新聞(2017年12月8日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201712/CK2017120802000150.html
https://megalodon.jp/2017-1208-0952-25/www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201712/CK2017120802000150.html

取手市で2015年11月、市立中学3年の中島菜保子さん=当時(15)=が「いじめられたくない」と書き残し自殺した問題を受け、市教育委員会は市立中学全6校を対象に、生徒がいじめ関連の情報を匿名でスマートフォンなどから、市教委に通報できるアプリを来年1月から導入し運用を開始すると発表した。いじめの早期発見や抑止効果を狙う。 (坂入基之)
市教委によると、導入するのは米国で開発されたいじめ防止通報アプリ「STOPit(ストップイット)」。市立の全中学六校約二千三百四十人が利用できるようになる。
まず、市教委が利用料金を負担し、生徒にアプリをスマホやパソコンにダウンロードしてもらう。
生徒がいじめを受けている、または、いじめを目撃するなどした場合、アプリを使い、市教委に通報。通報した生徒は匿名で、市教委には学年と学校名だけが通知される。
その後、専任の担当者が事実関係を確認して学校に連絡する。いじめの状況によって、市教委や関係機関が連携し対応する。アプリでは、画像や動画も添付できる。
市教委の調べでは、市立中学校のいじめ認知件数は一三年度五十一件、一四年度二十九件、一五年度二十七件、一六年度三十四件で推移。市教委は「いじめが起きにくい、いじめを許さない環境づくりに役立てたい」と話している。
いじめ防止通報アプリは、千葉県柏市など全国で二十五校約一万二千人、米国でも約六千校の約二百七十七万人が利用しているという。

小中高向けSTOPit
http://stopit.jp/stopit-solutions-education