(政界地獄耳)国民投票は難しい―海外視察で見えたこと - 日刊スポーツ(2017年11月22日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711220000228.html
http://archive.is/2017.11.22-015327/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711220000228.html

★20日、テレビ番組で公明党副代表・北側一雄憲法改正の際に行われる国民投票に触れ、「簡単なものではない。衆院憲法審査会の視察団で7月に英国やイタリアを視察した。英国はEUの国民投票。イタリアは憲法改正だったが、いずれも仕掛けた政権側が負けて退陣した。我が国は国民投票の経験もない。なかなか大変だ」と国民投票の難しさを指摘した。
★その視察団だが、7月11日から国民投票の海外事例を調査するため、衆院憲法審査会の議員団が英国、イタリア、スウェーデンの3カ国を視察。憲法審査会長・森英介自民党)をはじめ、民進党公明党共産党日本維新の会与野党7人が参加した。各国の議会関係者、国会議員ら要人との会談で浮かび上がったことは国民投票の結果はその後の政治状況に大きな影響を与えるため、相当慎重に行う必要があるとのアドバイスなどを受けた。EU離脱の国民投票が可決して辞任したキャメロン前首相は「国民投票は何の目的なのかきちんと理解してもらうのが大事。政権に対する信任投票にならないよう留意すべきだ」と話したという。また1院制などを盛り込んだ憲法改正に失敗したイタリアのマッテオ・レンツィ前首相はレンツィの信任投票になり、事前の世論調査でも否決が多数だった。イタリアでは「国民投票は2度とやりたくない」という声もあったという。
国民投票は〇か×で国民が投票する。その文言や内容が分かりにくかったり、世論を二分するようだと大筋合意でも×がつく。つまり相当の吟味と精査がないとクリアできないというのが視察の結論のようだが、日本の国会はその問題点を克服できるのだろうか。(K)※敬称略

20日、テレビ番組で公明党副代表・北側一雄憲法改正の際に行われる国民投票に触れ、「簡単なものではない。衆院憲法審査会の視察団で7月に英国やイタリアを視察した。英国はEUの国民投票。イタリアは憲法改正だったが、いずれも仕掛けた政権側が負けて退陣した。我が国は国民投票の経験もない。なかなか大変だ」と国民投票の難しさを指摘した。
(25分過ぎから)
報道ライブINsideOUT(2017年11月20日放送分)
http://vod.bs11.jp/video/insideout/b6g5VS/
2017年11月27日配信終了