ノーベル平和賞 ICANの川崎哲委員「衆院選で議論を」 - 毎日新聞(2017年10月7日)

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171007/k00/00e/040/251000c
http://archive.is/2017.10.10-014957/https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171007/k00/00e/040/251000c

受賞決定の一報知り「驚き、そしてうれしかった…」
【ニューヨーク國枝すみれ】ノーベル平和賞の受賞が決まった核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営委員で「ピースボート」共同代表の川崎哲(あきら)氏が6日、米東部ニュージャージー州の空港で記者団の取材に応じた。「必ずや核兵器のない平和な社会を実現したい」と語り、10日公示の衆院選に触れ、ICANが実現を推進した核兵器禁止条約について「各政党がどのような政策をとるか、しっかり議論してほしい」と訴えた。
受賞決定の一報を知ったのは米国に向かう機中。「驚き、そしてうれしかった。20年前から核兵器廃絶を訴え活動し、くじけそうになることもあった」と語った。受賞を「広島、長崎(への原爆投下)や被爆者の方々と重ねて感じる人が多いと思う。被爆国の役割についても考えてもらいたい」と述べ、核兵器禁止条約に参加しなかった日本政府に再考を促した。
また、世界有数の核兵器保有国である米国で核軍縮が十分に進んでおらず、トランプ米政権下で逆行することにも懸念を示し、「簡単に振り子を戻させない。禁止条約や平和賞がストップをかける力になる」と語った。