コッカイオンドク!今こそ再び全国で!! 呼び掛け人「加計質疑 聞き直そう」 - 東京新聞(2017年10月5日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017100502000128.html
https://megalodon.jp/2017-1005-0919-52/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017100502000128.html

衆院選(10日公示−22日投開票)に向け、国会審議のやりとりを市民が劇のように朗読する「コッカイオンドク!」を、再び全国で一斉に行おうという動きが広がっている。呼び掛け人の金沢市の主婦小原美由紀さん(52)は「選挙の主役は政治家ではありません。私たち国民です」と話す。国会での議員たちの議論を思い起こし、衆院選で投票する参考にしてもらうため、公示前の7〜9日開催を目指す。(横井武昭、清水祐樹)
コッカイオンドクは、小原さんが「共謀罪」法案を巡る審議の問題点を浮き彫りにしようと考案し、今年五月に始めた。集まった人が大臣や議員役になり、議事を読み上げる手軽さと面白さが共感を呼び、各地に広まった。
六月には北海道から鹿児島まで二十二都道府県、四十四カ所で一斉に開催。参加者からは「声に出して読むと、真摯(しんし)に答えようとしているか、ごまかそうとしているかよく分かる」などの感想が聞かれる。
今回は「加計(かけ)学園」問題を巡る国会審議や記者会見などの音読を呼び掛ける。安倍晋三首相は解散を表明した際、「加計問題は丁寧に説明してきた」と語った。小原さんは「それなら質疑をちゃんと聞き直してみよう」と思ったという。
各地で取り組みやすいよう、国会審議や会見内容の書き起こしを、活動のホームページ(「コッカイオンドク!」で検索)で紹介している。誰の発言なのか分かりやすくするため、音読の際に実際の発言者の名札を着けるなど「やり方のコツ」も紹介している。
小原さんは「市民が関心をもって政治に関わらないと。その一歩として気軽に楽しみながらやってみませんか。開催する際はウェブサイトを通じて連絡をください」と話している。

◆調布などで開催決定
小原さんによると、既に東京や愛知、北海道、福島、大分、さらには米国シカゴ大学で「やってみたい」との声が寄せられている。国会審議の書き起こしは加計問題のほか、安保法制や国連平和維持活動(PKO)の日報問題、共謀罪などがあり、扱うテーマは各地に任せるという。
首都圏では、千葉県我孫子市と東京都調布市で開催が決定。我孫子市では七日午後三時ごろから、我孫子南近隣センターで、「選挙で変えよう」あびこ市民の会が、衆院千葉8区の候補予定者に出した公開質問書に関する意見交換会の中で実施する。当日参加可。
調布市では八日午後三時から、調布駅前南口広場で行われる。
神奈川県内や東京・高田馬場(新宿区)でも、弁護士が中心となって検討している。